巨人・大江竜聖をしのぐキレと度胸。二松学舎の左腕は必殺クロスファイアーを武器に上位進出を狙う (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

「カーブが必要だと一生懸命練習させたんですけど、どうしても抜けちゃうのでやめようと。そこで緩いスライダーをカーブ代わりに、カットボールをスライダー代わりに覚えました。ここへ緩いカーブがあればな......と今でも思いますよ」

 東東京大会の決勝戦は関東一の最速152キロ右腕・市川祐との投げ合いで、7回、先頭打者にヒットを許すまでノーヒットピッチング。終盤に力尽きた市川と対照的に秋山は終盤までテンションを保ち、打っても3安打1打点と独壇場だった。

 甲子園初戦は大会5日目の西日本短大付(福岡)戦になる。大舞台に立てば立つほど力を発揮するタイプだけに、「気持ちじゃ絶対負けない」左腕がどんなパフォーマンスを見せるのか楽しみでならない。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る