松坂大輔も音を上げた。野球部OBが振り返る小倉コーチの猛練習と横浜高校あるある (4ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • 写真/山本哲也氏提供

――野球部の3年間で濃密な時間を過ごしたと思いますが、1番の思い出を挙げるとしたら?

山本 甲子園に出場したこともそうですけど、1番の思い出はやっぱり寮生活かなぁ。甲子園は緊張している間に終わっていましたし、夢の中にいるみたいな感覚でしたから。

 1年生の時はつらかったですけど、毎日朝から晩まで仲間と一緒にいて、同じ釜の飯を食べて、自分たちで朝ごはんを作って。共同生活って大人になった今ではなかなかできないことですし、とても貴重な経験をさせてもらいました。

 僕の部屋に集まってゲームをしたりもしました。消灯の時間が21時か22時と決まっているんですが、扉から遠い奥の部屋に集まって隠れながらやるのが楽しかった。夜、見回りをしていた小倉コーチに見つかって、「何してんだ!」って怒られたこともありましたけど。

 もちろんグラウンドでの日々の練習、個人的には甲子園で三塁打を打てたことも鮮明に覚えています。でも、あんなにいい仲間たちに出会えたということが、1番の思い出ですね。

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