周東2世、変則右腕...社会人野球で輝きを放つ3人の個性派 (4ページ目)

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 50メートル走5秒8の快足に、遠投120メートルの強肩があり、打撃が備われば走攻守三拍子が揃う。自身も外野手だった山田監督は、新宅を手放しで称賛する。

「足と肩は入ってきた頃からすばらしかったし、バッティングも天性のセンスを持っている。モノが違います」

 東農大北海道といえば周東佑京(ソフトバンク)がブレークしたが、新宅にとって周東は2学年上の先輩。「周東さんは大学時代から足のスペシャリストでしたけど、僕は足が速くても細かい技術を持っていません」と新宅は語るものの、先輩の成功に大きな刺激を受けている。

「野球は社会人までと思っていましたが、『もしかしたらプロに行けるんちゃうか?』と思い始めてきました。行けるのであれば、行きたいです」

 野球シーズンは始まったばかり。ハイレベルな社会人野球で揉まれ、プロスカウトがよだれを垂らすような実力者が続々と出現することを祈りたい。

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