健大高崎2年生が22人206本塁打の衝撃。機動破壊から長打破壊へ (3ページ目)
揚げ足を取るようで小澤には悪いが、この「プラスアルファ」というコメントから「機動破壊」に頼らない意志が透けて見える。また、コロナ禍の時期にグラウンドでの練習量が不足していたことも、走塁面が仕上げきれなかった要因と見るべきだろう。
ディフェンス面は本来、エース候補として期待された今仲泰一を故障で欠きながら、細かな継投で関東大会を乗り切った。来春のセンバツで頂点を狙うには、投手力の向上が欠かせない。
そして、冬を越えてさらにたくましさを増した「スペクタクル・ベースボール」を見るのが今から楽しみでならない。1番から9番まで、いやベンチに控える選手まで本塁打が飛び出す可能性を秘めた野球は、甲子園の新たな名物になるかもしれない。
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