「トレンディエース」の母校に大器。
快速右腕にスカウトは「見方が変わった」 (4ページ目)
一方の小椋監督は大敗にさすがにショックを受けている様子だったが、選手をこうねぎらった。
「僕も夏の大会ベスト8は初めてですし、ついてきてくれた選手たちに感謝したいです。優勝を狙っていたんですけど......それでも5年目で一番強いチームができました」
チームとして甲子園に行くことは、わかりやすい「復活」の証である。だが、高校野球が「教育の一環」を謳う以上は、どんな人物を育成したかも問われてくる。
小辻鷹仁という投手の存在が大きくなればなるほど、出身校である瀬田工の名前もクローズアップされる。
「あの、トレンディエース以来の大器が現れた──」
そんな復活の仕方もある。瀬田工は間違いなく、「古豪」の冠を降ろしつつある。
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