ドラフト上位候補がズラリ。選りすぐりの地方大学12人の逸材たち (2ページ目)

  • 高木遊●文 text by Takagi Yu
  • photo by Takagi Yu

 とくに大学選手権は、地方大学の選手たちにとって最高のアピールの場であり、スカウトたちにとっても全国から集まる逸材と東京六大学リーグや東都大学リーグといった中央球界の選手たちとの対戦は、実力を判断するうえで貴重な指標となる。

 仕方のないことではあるが、じつにもったいない。なぜなら、今年は全国各地の大学に魅力ある好素材の選手が散らばっているからだ。

 今回、数ある地方大学のなかから選りすぐりの12名を紹介したい。

最速155キロを誇る苫小牧駒沢大の伊藤大海最速155キロを誇る苫小牧駒沢大の伊藤大海 筆頭は、2018年、2019年の侍ジャパン大学代表の守護神を務めた右腕・伊藤大海(苫小牧駒沢大)だ。最速155キロのストレート、スライダー、縦に落ちる変化球に加え、マウンド度胸も抜群で試合終盤に好投を続けてきた。過去2年間の国際大会では、15試合で21回2/3を投げて自責点はわずか1と圧巻の投球を見せてきた。

 そんなドラフト1位候補に対し、真っ向からぶつかろうとしていたのが、同じ北海道学生リーグで、昨年の大学選手権4強の東農大北海道オホーツク。これまで周東佑京(ソフトバンク)ら14人の選手をNPBに送り込むなど、屈指の人材輩出大学となっている。

 今年は身長185センチから最速151キロのストレートを投げ込む中村亮太に、強打の右打者・ブランドン大河という投打のドラフト候補コンビがいる。予定どおりリーグ戦が行なわれ、伊藤との直接対決が実現していれば多くのスカウトが足を運んだに違いない。

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