ドラフト上位候補がズラリ。
選りすぐりの地方大学12人の逸材たち (3ページ目)
関西学生野球では、大学ナンバーワン打者といってもいい佐藤輝明(近畿大)がドラフト1位候補に挙がる。187センチ、92キロの堂々とした体格に加え、柔道の国際大会で優勝経験のある父・博信さん譲りの身体能力も生かし、左打席から圧巻の打球を飛ばす。まだ調子に波があるが、俊足を生かした外野守備だけでなく三塁も守れるため、佐藤を獲得したい球団は多いだろう。
この佐藤と同リーグで注目を集めているのが左腕の高野脩汰(関西大)。島根の出雲商出身で、同校の偉大な先輩から"大野豊二世"と呼ばれたこともある。球の出どころが見えづらく、真上から角度をつけて投げ下ろす最速147キロのストレートとキレのいいスライダーが武器だ。
昨年秋のリーグ戦では、ほぼこの2つの球種のみで勝負して4勝0敗。左ひじの違和感により、明治神宮大会では2試合3失点に終わったが、冬場のトレーニングで身体全体の可動域を広げ、体重も増やすなど、万全の状態で春のリーグ戦に臨もうとしていただけに残念だ。
仙台六大学リーグでは、東北福祉大の左腕・山野太一と大型遊撃手・元山飛優という投打の軸に対し、仙台大の宇田川優希がどう立ち向かうに注目が集まっていた。
宇田川は184センチ、94キロの大型右腕で、埼玉県立八潮南高校時代は知る人ぞ知る存在だったが、大学に入り急成長。ストレートは最速152キロをマークし、落差の大きいフォークやブレーキが利いたカーブも武器で、一躍ドラフト上位候補となった。
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