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東海大菅生が日大三に完勝した舞台裏。
綿密なシナリオで早実も標的に (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 過去、3年連続して西東京大会準優勝というシルバーコレクターに甘んじている東海大菅生。若林監督が「2年前に決勝で5対0から負けた」と語ったように、早稲田実に悔しい大逆転負けも経験している。しかし、今夏は5人の好投手を揃えて、17年ぶりの夏の甲子園を視界にとらえた。そして、鹿倉は強い思いをにじませてこう語る。

「冬を越えてから、三高と早実の2チームを意識してずっと練習してきました。春からは練習試合でも負けなくなってきたので、夏は絶対に勝ってやる。絶対にリベンジしてやる......と思っていました」

 西東京は早実、日大三だけじゃない――。その凄味のある戦いぶりに、東海大菅生の魂の叫びを聞いたような気がした。

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