地方大にもいる今秋ドラフト候補の逸材たち。大学野球選手権が開幕 (6ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 今春から明治大の4番・捕手に定着し、リーグ戦で5本塁打を放った牛島将太(4年)もパンチ力と強肩が武器の好選手。同じく春に3本塁打をマークしたスラッガーの佐野恵太(4年・内野手)は、リーグ戦終盤に故障離脱したものの、その飛距離を評価する声も大きい。また、上武大にはフルスイングが魅力の山本兼三(4年・外野手)、大型打者で勝負強い長澤壮徒(4年・外野手)という右の強打者が中軸に並ぶ。いぶし銀タイプでは、好守備としぶとい打撃が武器の諸永秀幸(東農大北海道オホーツク4年・内野手)、ボールコンタクト能力の高い法兼駿(亜細亜大4年)が見逃せない。法兼は、今春は右肩痛のためDHでの出場が中心だったが、本来は守備力も高い二塁手だ。

 駆け足で注目選手を挙げていったが、彼らはみな4年生。3年生以下にも将来有望な選手はゴロゴロいる。特に2年生投手は、松本航(日本体育大)、高椋俊平(九州国際大)、大江克哉(花園大)など、楽しみな右腕がそろっている。

 果たして6月12日の決勝戦(予定)には、どのチームが勝ち残っているのか。予想の困難な激しい戦いが、間もなく始まろうとしている。

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