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【高校野球】この夏、秘かに注目を集める「8人の強打者」 (4ページ目)

  • 安倍昌彦●文・写真 text&photo by Abe Masahiko

 日頃の心がけを大事にし、それがプレイににじみ出ている選手は、たとえ高校生であっても敬意を抱いてしまう。そんな選手が山口にいる。宇部商業高の捕手・宮崎佑太(3年/185センチ83キロ/右投左打)だ。

 宮崎はキャッチボールの1球目から、ちゃんとステップを踏み、1球1球丁寧に相手の胸に投げ返す。試合が始まって「どこかで気を抜くだろう」と思って見ていたが、すべての所作に隙がない。大型選手でありながらフットワークが抜群で、ひとつひとつの動きが美しい。

 バッティングは、左右に打ち分ける器用さが特長だが、ツボにくれば軽くスタンドインする力もある。この立派な体躯を生かして、もっと強引にいってもいいんじゃないかと思うことがあるが、決してしない。見た目の派手さはないが、こういう選手がいるチームは強い。

 今回紹介した選手たちは、全国的にあまり知られていないが、打者としての能力は間違いなく一級品。ぜひ、実際にプレイしている姿を見てほしい選手たちだ。

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