ヒルマン政権の日本ハムはなぜ強かったのか。森本稀哲が感じた、選手の集中力を生むメリハリ
森本稀哲が語るトレイ・ヒルマン 後編
(前編:「ヒットを打たなくていい」。野球人生を変えたヒルマン監督の言葉>>)
長らく優勝から遠ざかっていた日本ハムを、2006年にリーグ優勝と日本一、2007年にはリーグ連覇へ導いたトレイ・ヒルマン監督。当時、日本ハムの主力として活躍した森本稀哲氏に、ヒルマン監督の野球の特長を聞いた。
ムエタイファイターに扮した森本稀哲(左)とヒルマン監督この記事に関連する写真を見る***
――森本さんは2005年に初の100試合出場を果たし、翌年には不動の1番打者となって2006年のリーグ優勝と日本一に貢献。2007年は打率3割をマークし、ベストナインも受賞しました。
森本稀哲(以下:森本) 僕とヒルマン監督が描く1番打者の理想像は、互いにマッチしていたと思っています。まだ二軍にいる頃からボールに食らいついたり、どんな形でもいいから出塁したり、迷いのないスイングをしたり......僕はとにかく「相手が嫌がる1番打者になりたい」と努力していました。結果が出ない時でも1番で起用し続けてくれたのは、そういう姿勢を評価してくれていたからなんじゃないかと思います。
1 / 3