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【自転車】チーム結成4年目、TeamUKYOに「今」必要なこと (3ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 彼らだってもともと、大学時代や育成チーム時代にはエリートでした。でも、そこから先にどうやって才能を開花させていくかは、自分自身の問題じゃないですか。親が、『この子はやればできる子なんです』といくら言ったところで、本人がやらなきゃ伸びるわけもないし、かといって、『結果を出さなかったらクビだぞ』と恐怖政治のように脅したところで、すぐに結果を出せるわけでもない。

 自分が頑張らなければならない理由を理解し、結果を出そうと奮起するためのモチベーションがしっかりしていれば、多少時間はかかるかもしれないけれど、きっと成長していくだろうし、それを見守る度量がこちらに求められている、とも言えるかもしれません。

 挫折を繰り返しても、折れた骨が少しずつ強くなるように成長していく選手に対しては、『今は結果が出ないからって、すぐにクビになんかしないから心配するな!』という姿勢で臨みますが、成長したいという意欲も見えないような場合には、『プロの世界では、それは通用しないよ』と肩を叩いて、『あなたの出口はこっちですよ』と示す厳しさも、時と場合に応じて必要でしょう」

 だからこそ、TeamUKYOのチーム力をさらに分厚く力強いものにするために、今、必要なことは、「若い選手たちの成長と底上げだ」と片山は考えている。

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