2015.08.11

【自転車】チーム結成4年目、TeamUKYOに「今」必要なこと

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第69回】

「ツール・ド・フランス参戦」という高い目標を掲げるTeamUKYO。今シーズン、国内ロードレース選手権「Jプロツアー」では圧倒的な強さを見せている。チームを率いる片山右京は、結成4年目で見えてきた次なるステップを語った。

(前回コラムはこちら)

Jプロツアー個人部門首位の畑中勇介(左)と全日本選手権を制した窪木一茂(右) 今シーズンのTeamUKYOは前半戦を折り返した段階で、Jプロツアーの個人とチームでともにランキング首位に立っている。さらに、6月に行なわれた全日本選手権ロードレースでも、チームを構成する個々の選手が万全の形で機能し、最後は窪木一茂がトップでゴールしてチャンピオンを獲得した。

 自分たちが目指す戦いの場として、サイクルロードレースの本場欧州を見据えている彼らにとって、日本国内でのタイトル奪取は最低限の必要条件と言ってもいいだろう。もちろん、レースは相手のあることなので、毎回自分たちばかりが勝てるわけではない。とはいえ、そこで圧倒的な力量を示すこともできないのであれば、欧州を目指すなどと口にするのはただの大言壮語でしかない。

 チーム代表の片山右京自身、「日本国内では勝って、勝って、勝ちまくって、『TeamUKYOさん、もう勘弁してください』とライバルに言われるくらいの強さを見せなければならない」と語っている。

 その意味では、現在の彼らはチーム活動開始4年目にしてようやく、今いる場所よりも高いところを目指すという指針がリアリティを持ち始めた、と言えるかもしれない。片山自身がモータースポーツの選手や監督として長い経験を持っているだけに、リザルトがすべてを語るプロスポーツの世界の厳しさは身に沁みてよく理解している。