2015.08.04

【自転車】TeamUKYOにおけるエース・土井雪広の存在価値

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第68回】

 シーズン折り返しを迎え、国内ロードレース選手権「Jプロツアー」でチーム部門・個人部門ともに首位の座を守っているTeamUKYO。チーム結成4年目となる今シーズンは、過去3年間とどんな違いがあるのか。チームを率いる片山右京に、その違いを聞いてみた。

(前回コラムはこちら)

レース前に集中力を高めているエースの土井雪広 2012年に自転車ロードレースのチーム活動を開始して以来、今年のTeamUKYOはこの4年間でもっとも高い総合力を獲得しつつある。活動開始翌年の2013年にはチーム・個人の両部門でJプロツアーの年間総合優勝を達成し、個人タイトルは2014年も連覇した。だが、その一方でチームタイトルの連覇は逃してしまった事実が物語るとおり、昨シーズンまでの2年間は、むしろ実力の突出した選手数名に依存して高いリザルトを得ていた、という側面は否めない。

 去年までの彼らと、今年の彼らの最大の違いは、そこにある。

「選手個人の力のみに頼ってはいけない。それが、僕たちの去年、学んだことです」

 チーム代表の片山右京は、そんなふうに今シーズン前半の戦いを振り返る。

「プロのチームである以上、個性の異なるさまざまな選手たちが、それぞれの役割で機能しなきゃいけない。そういう意味での層は、厚くなってきたと思います。でも、今のレベルはまだ決して強いといえるようなものじゃなくて、僕たちが目指しているところからは最初の二、三段階くらいに差し掛かったにすぎない。アジア、ヨーロッパ、そして世界、と視野を広げていくと、今の自分たちの水準はまだほんの裾野程度です。