【自転車】TeamUKYOがツール・ド・台湾で示した総合力 (3ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  プロトンイメージスアジア●写真 photo by Peloton Images Asia

 4日目は、2500メートル以上の標高差を登る苛酷な山岳ステージだが、雨と霧がレースをさらに厳しいものにした。TeamUKYOは総合順位で上位につける土井を全員で守り、牽引しながら最後の勝負どころまでエースを運んでいった。みんなのアシストに支えられた土井は、期待に応える走りを見せて13位でゴール。個人総合6位の位置をキープした。

 そして最終日は平坦基調のステージで、Jプロツアー開幕戦の宇都宮クリテリウムでも卓越した走りで優勝を飾った窪木が活躍し、12位でフィニッシュ。土井もタイム差のない集団でのゴールで、個人総合6位の座を守りきった。また、アシストに徹する走りをしたグアルディオラやウルタスン、プジョルも最終日まで完走。TeamUKYOはひとりのリタイヤもなく、全員が最後までツール・ド・台湾のレースを走りきった。

 この成績により、土井は20ポイントのUCIポイントを獲得した。UCIポイントは、チームや選手の実力をはかる指標にもなる。だからこそ、UCIレースに参戦する各チームや選手たちは、ポイント獲得を目指して必死になって走る。

 レース後、土井は自身のブログで、「ツアー・オブ・ジャパンや、今後やってくるレースに向け、チームとしてよりよい遠征になったことに満足です。また、チームだけでなく、日本の選手として、日本のためにポイントを少しでも獲得できたことにもほっとしています」と、今回のレースの成果を報告した。

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