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【自転車】TeamUKYOがツール・ド・台湾で示した総合力 (4ページ目)

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  プロトンイメージスアジア●写真 photo by Peloton Images Asia

 また、レース前に厳しい戦いになるだろうと予測していた片山右京も、まずまずの成果を挙げることができて安堵した様子で、「5日間、チームワークをテーマに力を発揮できて、大変嬉しく思っています。まだまだ始まったばかりですが、今年は今までと違う形でレース運びができています。選手全員で引き続き上を目指して頑張っていきます」とコメントした。

 次の戦いは、4月12日に開催されるJプロツアー第2戦「伊吹山ヒルクライム」。昨年と一昨年は、当時TeamUKYOに所属していたホセ・ビセンテが圧倒的な強さを見せて優勝を飾ったレースだ。今季からライバルチームのマトリックス・パワータグに移籍したビセンテに対して、過去最強の布陣で臨む今年のTeamUKYOは、はたしてどのような勝負を挑むのか。

 宇都宮と台湾で高いチーム力を発揮してきた彼らが、本来の目標としている欧州へたどり着くためには、伊吹山の頂点はあくまでも通過点のひとつに過ぎない――。

(次回に続く)

著者プロフィール

  • 片山右京

    片山右京 (かたやま・うきょう)

    1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。

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