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【自転車】TeamUKYOエース・土井雪広が語る「2015年の決意」 (2ページ目)

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

 土井の加入によってTeamUKYOは、画竜点睛の竜の眼に瞳が入り、ロードレースチームとして着実な成果を挙げはじめた。土井がレースの司令塔としてTeamUKYOを支えたことで、2013年はチーム参戦2年目ながら国内シリーズ戦のJプロツアーで個人とチームの両タイトルを獲得。2014年はチームタイトル部門で2位に甘んじたものの、個人タイトル部門では連覇を達成した。

 この2年間のレースで、土井自身はチーム全体を率いていく立場上、その折々のエースライダーたちを勝利させるためにアシストの役割に徹していた。しかし、2015年はチームリーダーとして自分自身も積極的に勝ちを狙いに行く、と話す。

「去年まで、個人の成績は全然求めていませんでしたから。エースライダーを勝たせるためにアシストをして、あるいは窪木(一茂)がスプリントで勝負したいというときには、勝負どころまで一所懸命に自分が引いた。結果的に(彼らが)優勝を飾ることができたから、それはそれで良かったと思って満足しているんですよ。ただ、僕自身もやらなければ、チーム部門で勝てない。だから(チーム部門の総合優勝を奪還するためには)自分もやらなきゃな、とは思います」

 そう言ったあと、やや皮肉めいた笑みを浮かべながら、ひと言つけ加える。

「それに、そろそろ結果を出さないと、いろんな人たちにナメられちゃいますからね」

 非常に土井らしい、ある意味では挑発的とも取れるような口調だ。だが、この率直さこそが、彼の持ち味でもある。

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