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【自転車】TeamUKYOエース・土井雪広が語る「2015年の決意」

  • 西村章●構成・文・写真 text & photo by Nishimura Akira

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第45回】

 長年に渡って本場欧州のレースで経験を積み、2013年のTeamUKYO移籍から2年間、アシスト役に徹してきた土井雪広。主戦場を日本に移して3年目の2015年シーズン――、ついに土井がエースライダーとしてチームを牽引する。31歳のエースは、どんな心境で今シーズンを戦うのか。

(前回コラムはこちら)

沖縄でトレーニングに励むTeamUKYOの土井雪広沖縄でトレーニングに励むTeamUKYOの土井雪広 TeamUKYOの顔は、言うまでもなく、片山右京だ。2011年に始動し、翌2012年から参戦を開始したこのサイクルロードレースチームは、片山の幅広い他の活動――四輪モータースポーツや登山、子どもたちのチャレンジスクールなどと同様に、「高い目標を掲げ、あきらめずに挑戦し続ける」という彼の思想を、自転車という道具を使って体現したもの、とも言えるだろう。

 この自転車ロードレースチームの思想を牽引しているのが片山であるとすれば、チーム内で選手やスタッフたちの中心になって強い求心力を放ち、全体をひとつにとりまとめる核として機能しているのが、土井雪広だ。

 土井がTeamUKYOへの参加を表明したのは、2012年末。この年まで8年間、欧州のプロコンチネンタルチームに所属していた状況から、結成間もない日本のコンチネンタルチームへの移籍は大きな話題を呼んだ。日本人として唯一、ブエルタ・ア・エスパーニャを完走(2011年・2012年)した経歴を持つ土井は、このとき、日本選手権を制した者だけに与えられる「ナショナルチャンピオンジャージ」の着用選手でもあった。

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著者プロフィール

  • 片山右京

    片山右京 (かたやま・うきょう)

    1963年5月29日生まれ、神奈川県相模原市出身。1983年にFJ1600シリーズでレースデビューを果たし、1985年には全日本F3にステップアップ。1991年に全日本F3000シリーズチャンピオンとなる。その実績が認められて1992年、ラルースチームから日本人3人目のF1レギュラードライバーとして参戦。1993年にはティレルに移籍し、1994年の開幕戦ブラジルGPで5位に入賞して初ポイントを獲得。F1では1997年まで活動し、その後、ル・マン24時間耐久レースなどに参戦。一方、登山は幼いころから勤しんでおり、F1引退後はライフワークとして活動。キリマンジャロなど世界の名だたる山を登頂している。自転車はロードレースの選手として参加し始め、現在は自身の運営する「TeamUKYO」でチーム監督を務めている。

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