2015.02.16

【自転車】初代キャプテンがTeamUKYOで見つけた「新たな夢」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  五十嵐和博●写真 photo by Igarashi Kazuhiro

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第44回】

 チーム設立1年目の2012年から2014年まで、TeamUKYOのキャプテンを務めた狩野智也は、今年から新たに地域密着型の群馬グリフィンレーシングを結成した。TeamUKYOで過ごした3年間で、狩野が新たに見つけたものとは?

(前回コラムはこちら)

新天地で新たな夢を追いかける41歳の狩野智也 地域密着型のロードレースチーム・群馬グリフィンレーシングを立ち上げる――。狩野智也が、所属していたTeamUKYOの代表である片山右京に明かし、自身の構想について相談したのは、昨年9月のことだったという。

 この構想の現実化は、狩野が故郷・群馬県で地道にコツコツと継続してきた普及啓蒙活動や、地元自転車ショップとの息の長い交流などが礎(いしずえ)になっている。狩野と老舗サイクルショップ「タキザワ」が中心となり、さらに自転車好きの前橋市長とも意気投合して、群馬に本拠を置くサイクルロードレースチームが出来上がった。

 片山は狩野の新しい挑戦を快諾し、応援する一方で、2014年のシーズン後半戦もいつでも参戦可能なように準備しておいてほしい、と伝えた。

「自分自身としては、(来季の新チーム結成を伝えた)9月以降はオフにしてもいいのかな……という気持ちもあったんですが、チームから、『今後も(レースに)出てもらう機会があると思うから、準備しておいてね』と言われていたので、いつ呼ばれても大丈夫なように練習を続けていました。

 欧州であれば、移籍が決まった選手は以後のレースに出さないことは普通にあり得る話ですが、僕の場合はTeamUKYOの選手として、Jプロツアー最終戦の大分に出場することになりました。1年間、一緒に戦ってきたメンバーを全員走らせてあげたい――というチームの意向もあったんじゃないかな。練習しておいて良かった、と思いました(笑)」