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【新車のツボ157】トヨタRAV4。
戦略転換もイケイケでタフ感UP (4ページ目)

  • 佐野弘宗●取材・文・写真
  • text & photo by Sano Hiromune

 まあ、他社の同種技術がどちらかというとハイグリップな舗装路での安定性や旋回性能にツボを合わせているのとは対照的で「せっかくなら、普段乗っているときにもわかりやすいセッティングにしてよ!」といいたくなる気持ちもなくはない。ただ、なにごとも、やりすぎない慎重派なところが万人に嫌われないトヨタの伝統でもあり、好意的に見れば、舗装路では面白みに欠けても悪路で輝くのはいかにもトヨタらしい......といえなくもない。

 考えてみれば、200(第33回参照)にプラド(第114回参照)、70(第96回参照)などのランドクルーザー兄弟に加えて、ハイラックス(第145回参照)まで取りそろえるトヨタ......いや"TOYOTA"は、世界の奥地にいくほど絶大な支持(というか、それ以外は使いモノにならない!?)を得ている絶対信頼のブランドである。そんなTOYOTAのベストセラーSUVが軟弱で草食系の街乗り専用タイプでは、なるほど物足りない。

 トヨタSUV伝統のツボをあらためて追求した新型RAV4が、日本でも若者に売れているとは、じつにめでたい。

【スペック】
トヨタRAV4 アドベンチャー
全長×全幅×全高:4610×1865×1690mm
ホイールベース:2690mm
車両重量:1630kg
エンジン:直列4気筒DOHC・1986cc
最高出力:171ps/6600rpm
最大トルク:207Nm/4800rpm
変速機:CVT
WLTCモード燃費:15.2km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:313万7400円

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