【新車のツボ157】トヨタRAV4。
戦略転換もイケイケでタフ感UP
トヨタは、今年4月に国内デビューしたRAV4の受注状況について、発売から1ヵ月強となる5月15日時点で約2.4万台を受注したと発表した。2.4万台というとRAV4の国内月間販売目標(3000台)の8倍にあたるから、初期受注は好調といっていい。
ただ、販売台数の成否は瞬間的なスタートダッシュではなく、ある一定の長い目で判断しなくてはならない。よって、今回トヨタが発表した受注状況のなかで、台数以上に注目すべきツボは"購入者のうちの約4割が20~30代"と"全体の9割が4WDモデル"という部分だと思う。
日本で新型RAV4を買った4割が20~30代......という前者の事実は、"若者のクルマばなれ"がさけばれる現代ニッポンで、なんともポジティブな話題である。また、RAV4では2.0リッター車と2.5リッターハイブリッドの両方に安価な2WDも用意されているのに、販売全体の9割が4WD......という点にも注目したい。
新車の初期受注は、上級グレードに人気が集まる傾向にあるのは事実だが、この高い4WD比率は、新型RAV4が趣味や遊びに使い倒す"ヨンク"として、きちんと認識されている証拠でもある。
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