【新車のツボ142】スズキ・エスクード、
コンパクトSUVの元祖なのだ (4ページ目)
乗り心地はハッキリと硬めだが、そのぶん素直にキビキビと俊敏。従来の1.6リッターだと、自慢の4WDをせっかくの"スポーツ"モードにしても、エンジンが控えめすぎて、ちがいが分かりづらかった。しかし、この1.4ターボなら、スポーツモードにすると、エンジンのメリハリも明らかにグンと増して、通常モードよりグイグイと曲がる。安定した姿勢のまま、コーナーから強力に立ち上がっていく脱出加速は、ちょっとしたスポーツカー気分ですらある。
これぞ、アツい走りとウンチクが詰まったとスズキ伝統のツボ。当連載ではシツコイほど繰り返して書いているが"和製欧州車"ならぬ"欧製和車"の典型である。
【スペック】
スズキ・エスクード1.4ターボ
- 全長×全幅×全高:4175×1775×1610mm
- ホイールベース:2500mm
- 車両重量:1220kg
- エンジン:直列4気筒DOHCターボ・1371cc
- 最高出力:136ps/5500rpm
- 最大トルク:210Nm/2100-4000rpm
- 変速機:6AT
- JC08モード燃費:16.8km/L
- 乗車定員:5名
- 車両本体価格:258万6600円
著者プロフィール
佐野弘宗 (さの・ひろむね)
1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/
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