【新車のツボ142】スズキ・エスクード、コンパクトSUVの元祖なのだ

  • 佐野弘宗●取材・文・写真 text&photo by Sano Hiromune

 当連載にスズキの登場回数が多いのは否定しない。それはスズキのクルマ......とくに白ナンバーのスズキ小型車には、素直に『新車のツボ』好みのマニアックで楽しいクルマがそろっているからだ。

 スズキの企業規模は自動車メーカーとしては大きくない。スズキには四輪車をつくる国内工場が3つあるが、そのうち2工場は基本的に軽自動車用で、白ナンバー乗用車の生産は"相良(さがら)工場"に集約されている。それなのに、スズキの白ナンバー車がツブぞろいのフォーメーションなのは、相良工場だけでは手薄になるポジションを、海外工場からの輸入車でうまく補完しているからである。

 今回紹介するエスクードも、そんなスズキ得意の"助っ人ガイシャ!?"の1台で、SX4エスクロス(第106回参照)と同じく、国籍は欧州ハンガリーの選手である。

 エスクードは見てのとおり世界的に大流行中のコンパクトSUVなのだが、歴史をさかのぼっていくと、じつは"元祖コンパクトSUV"でもある。

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