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【新車のツボ135】レクサスLC 、
日本の味わいで世界と勝負するクーペ (4ページ目)

  • 佐野弘宗●文 text by Sano Hiromune photo by LEXUS

 こうしたツッコミどころは、レクサス(=トヨタ)がまさに日本メーカーゆえ。日本人は真面目だから「お客様がどのモードを選んでもきちんと快適に走るべし」とか「下手に金属部品を使うと、真夏の長時間駐車では熱くなりすぎる」と、なんにつけても愚直に考えてしまうのだろう。

 だから、こうしたLCの重箱のスミに「世界のお金持ち相手の商売なら、もっと遊んじゃえ!!」と思いつつも、どこか親近感を抱いてしまうのは、ワタシも根は真面目で小心者(?)の日本人だからだ。

 いずれにしても、日本メーカーがもっとも苦手とする世界にあえて踏み込んだ心意気こそがLC最大のツボ。そして、そんなLCが良くも悪くも根っからの日本車であることに、日本のクルマオタクはツボをくすぐられる。

【スペック】

レクサスLC500

全長×全幅×全高:4770×1920×1345mm
ホイールベース:2870mm
車両重量:1940kg
エンジン:V型8気筒DOHC・4968cc
最高出力:477ps/7100rpm
最大トルク:540Nm/4800rpm
変速機:10AT
JC08モード燃費:7.8km/L
乗車定員:4名
車両本体価格:1300万円

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著者プロフィール

  • 佐野弘宗

    佐野弘宗 (さの・ひろむね)

    1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/

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