171cm、70kgのフォーデンが、パワフルなシュートを決められる理由とは (2ページ目)
そして、171cm、70kgの体格とは思えないシュート力があって、ミドルシュートもしっかり決められます。コンパクトですが足の振りが速く、強いインパクトができるからです。
相手を横に外して、すぐにシュートを打つ「半抜きシュート」この記事に関連する写真を見る「半抜きシュート」は、フォーデンのコーディネーション能力とシュート力あっての足ワザで、彼の強みですね。
目の前にいる相手を、横に外してすぐにシュートする。かわした次のステップで打ちます。この時、足の振りの速さと、体全身のしなりを使えるので、強いシュートが打てます。
ボールを横に動かす位置も重要です。ワンステップで移動して、体勢を整えて、相手のブロックの足が出てくる前に素早く打たないといけません。ボール位置がちょっとでもずれると力が入らず、強いシュートにならないんです。
見た目は簡単そうですが、難しいシュートです。できるようになれば、この仕掛けだけで点が取れるので便利。クロスをあげたい時にも使えますね。
ストライカーではないのに、この足ワザができるのはすごいですね。この若さで何でもできるフォーデンが、これからもジョゼップ・グアルディオラ監督の下でまだまだ成長するかと思うと、楽しみです。
フィル・フォーデン
Phil Foden/2000年5月28日生まれ。イングランドのストックポート出身。9歳からマンチェスター・シティの下部組織に所属。17歳でトップチームデビュー。2020-21シーズンはレギュラーポジションを獲得し、リーグ優勝、チャンピオンズリーグ準優勝に大きく貢献した。21歳ながらすでに公式戦100試合以上に出場し「クラブの未来」と言われるレフティのゲームメーカー。イングランド代表では、2017年にU-17W杯で優勝しMVPを獲得。A代表ではユーロ2020に出場し、準優勝に輝いた。
林 陵平
はやし・りょうへい/1986年9月8日生まれ。東京都八王子市出身。ジュニアからユースまで、東京ヴェルディの育成組織でプレーし、明治大学を経て2009年に東京ヴェルディ入り。レフティの大型FWとして活躍した。10年に柏レイソルに移籍し、11年にJ1優勝を経験。その後、モンテディオ山形、水戸ホーリーホック、再び東京Ⅴ、FC町田ゼルビア、ザスパクサツ群馬でプレーし、20年に現役を引退。Jリーグ通算300試合出場67得点。現役時代から海外サッカー通として知られ、メディア出演多数。21年から東京大学運動会ア式蹴球部の監督を務めている。
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