171cm、70kgのフォーデンが、パワフルなシュートを決められる理由とは

  • 松岡健三郎●取材・文 text by Matsuoka Kenzaburo
  • photo by Matsuoka Kenzaburo

スポルティーバ 足ワザ100連発
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まだ21歳ながら、マンチェスター・シティやイングランド代表と、トップレベルで活躍しているフィル・フォーデン。そんな新世代のスターのプレーを、今回も東京ヴェルディや柏レイソルで活躍した林陵平氏が解説する。実際にフォーデンの得意ワザをプレーしてもらい、特徴とマネするべきポイントを聞いた。

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しなやなか身のこなしが目立つフォーデン photo by Getty Imagesしなやなか身のこなしが目立つフォーデン photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る↓【動画】フォーデンのテクニック 実演&解説

 フォーデンのプレースタイルは、マンチェスター・シティで一緒にプレーしているケビン・デ・ブライネに似ています。

 ボールを受けて、つなぐ。ゴールの演出と、フィニッシュ。どれもできて、すでにデ・ブライネにも引けを取らないレベルです。

 21歳ということもあり、体の線はまだ細いですが、それでもフィジカルコンタクトが激しいプレミアリーグで、何の遜色もなくプレーできています。

 体の力の入れ方や抜き方、逃がし方をすでに知っているからでしょう。デ・ブライネとの違いを挙げるとすれば、ムチをしならせるかのような身のこなしで、体全体をしなやかに動かせるところですね。

 だから、クイックなプレーの動きもしなやかで、今回紹介した「クイックアウトターン」などはその典型です。軸足を飛ばしながらの方向転換は、体のバランスを崩しがちですが、これが可能であれば素早いターンができて相手はついていけません。

 同様に、今回紹介している「軸裏ショートバウンド」や「シングルレッグルーレット」もそうですが、身のこなしがいいからこそ、ターンしながらのボールタッチも華麗にこなすことができます。彼のコーディネーション能力の高さがわかる足ワザです。タッチ感覚やスピードの緩急のつけ方も上手ですね。

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