競輪祭女子王座戦を集大成と位置づける山原さくら 後半戦絶好調の要因は「プライベートの充実」も (2ページ目)
プライベートの充実が好調の要因のひとつ photo by Ikeda Seitaroこの記事に関連する写真を見る
絶対に決勝へ
――GⅠ開催となった2年前から、競輪祭女子王座戦では初日がともに7着と苦戦をしています。過去2回はどのような記憶として残っていますか。
メンバーもだんだん強さが増していて、自分のやりたいレースをなかなかさせてもらえないですね。(小倉競輪場は)室内バンクなので一度スピードに乗ってしまうと、みんなスピードが落ちてこないので、自分の持ち味を出せずに終わってしまうことが続いていました。今年はそうならないように取り組んでいるんですが、やっぱりどんどんレベルが上がってきていて、昔と比べてスピード感が全然違いますね。本当に苦戦しています。
――今年のGⅠはなかなか結果を出せないですね。
6月のパールカップの時は結構調子がよくて自信もあったんですが、(レース中の接触により)車体故障をしてしまって結果を出せませんでした。あれはすごく悔しかったですね。それ以外でもGⅠではなかなか決勝に上がれていないので、競輪祭で今年の集大成を出せたらいいなと思っています。
――競輪祭女子王座戦に向けてどのような調整を行なう予定ですか。
競輪祭までの間で数日間少しきつい練習もしますが、基本的にはここ数カ月にやってきたことを変わらずやっていこうと思っています。
――どんなレースをすれば勝ちあがれそうだと考えていますか。
自分から仕掛けることができればチャンスがあると思っていますが、メンバーがいいので早く仕掛けすぎても次には進めないと思います。だからいいタイミングで自分から仕掛けることが大切だと思っています。それからダッシュ力を上げていかないと室内バンクでは通用しないと思っているので、そこを最近意識して練習していますね。
――賞金ランキング7位は、ぎりぎりガールズグランプリ圏内となります。この位置を守らなくてはいけないというプレッシャーもありますか。
11月5日~7日に高知競輪場でレース(決勝で2着)があったんですが、「賞金を少しでも上積みしておこう」という気持ちが出てしまって、緊張感やプレッシャーを感じていました。それでも、高知ではメンバーが強くて優勝はできませんでしたが、気持ちの持っていき方についてはよかったと思っています。
私は1着を獲ることだけに集中していればいいんですが、賞金を上積みすることに集中しすぎてしまうと、ちっちゃいレースになってしまうんですね。だから競輪祭ではいかにいつもどおりの気持ちでレースに臨めるか、そういう気持ちに持っていけるかに集中したいですね。
――では競輪祭女子王座戦での目標を教えてください。
絶対に決勝には上がりたいと思っています。
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