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F1、FIFAの公式パートナーとなったレノボ 契約の理由と競技への波及効果、もたらされた恩恵とは

  • text by Sportiva

レノボは、F1のグローバルパートナー兼グローバルテクノロジーパートナーを務めるレノボは、F1のグローバルパートナー兼グローバルテクノロジーパートナーを務める

膨大なデータが支えるF1中継

 角田裕毅の活躍で今注目を集めているF1。日本のみならず、サウジアラビア、マイアミ、モナコ、サンパウロなど、世界各地で開催されるF1は、ほぼリアルタイムでテレビ観戦することができる。またその映像は、他のスポーツ中継を圧倒するほどのクオリティーで、次々と画面が切り替わりつつも、詳細なデータが随時表示されている。

 それを実現するために、各レースのコースには25~27台のカメラが設置され、マシン1台に最大5つのカメラ、全体で約90台のカメラがつけられているという。また約70個のマイクが使用され、迫力ある高音質の音が届けられている。さらに速度やラップタイムなどもリアルタイムにわかる仕組みになっている。

 これらの映像や音声、データは、コースそばにある世界最大級の移動式データセンター、ETC(イベントテクニカルセンター)にいったん収集され、瞬時にイギリスにあるRTC(リモートテクニカルセンター)に送信。そこから世界170カ国に放送・配信されている。そのデータ量は膨大で、レースの週末に送信されるデータは全部で約500TBにのぼるという。

コースのそばに設置される、25m×15mの世界最大級の移動式データセンター、ETC(イベントテクニカルセンター)コースのそばに設置される、25m×15mの世界最大級の移動式データセンター、ETC(イベントテクニカルセンター)

ETC 内部の様子。750台の機器、40以上の特注ソフトウェアシステムが稼働しているETC 内部の様子。750台の機器、40以上の特注ソフトウェアシステムが稼働している

イギリスにあるRTC(リモートテクニカルセンター)内部イギリスにあるRTC(リモートテクニカルセンター)内部

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