欧米の学会でも話題に!
ドクターたちも困ってる「ちょい漏れ問題」
専門医に直撃! 実はみんな悩んでいる
「ちょい漏れ問題」
お気楽ゴルフ 番外編1・番外編2・番外編3
木村和久×白石あさえ対談 前編・後編
オシッコの後にチョロチョロとしずくが漏れて下着を汚してしまう......。排尿後の尿漏れはなぜ起こるのか? そして、ちょい漏れ防止の対策はあるのか?! 「僕も尿のちょい漏れに悩むひとりの男性です」という泌尿器治療の権威・髙橋悟先生に現場でのお話、実体験に基づいたお話、じっくり聞きました。
――この「ちょい漏れ」問題、最近、特に話題になっているように思うのですが。
髙橋悟先生(以下、髙橋) オシッコの後に尿がチョロチョロ漏れるなんて、「年をとったみたいで恥ずかしい」、「尿漏れの悩みは誰にもいえない」という男性が、以前からとても多かったんです。それが最近、女性の尿失禁問題がマスコミで注目されるようになり、「この症状、何とかなりませんか?」と、泌尿器科を訪れる男性が増えてきました。
「外回りの最中にあわてて用を済ませたら、排尿後にチョロっと尿が漏れてズボンの前にシミができてしまい、股間をカバンで隠しながら歩いた」という営業マン、「薄い色のズボンだとちょい漏れのシミが目立つので、乾くまでトイレから出られない」という経営者がいたり、みなさん、いろいろ苦労していますね。「ゴルフのラウンド中にトイレに行って、ズボンが汚れてしまった」という話もよく聞きます。
こんな経験、思い当たる人もいるのでは!?
――男性にとっては実に悩ましい事態ですが、そもそも、尿漏れはなぜ起こるのですか?
髙橋 ちょい漏れのことを医学的には『排尿後尿滴下』といい、大きな原因としては、膀胱を支える筋肉が年齢とともに衰えることが考えられます。膀胱の出口には尿道括約筋という筋肉があって、これが緩むことで尿が排出される。その括約筋の働きが加齢によって低下すると膀胱の締まりが悪くなり、尿がチョロチョロと漏れやすくなります。同じように、尿道から尿を絞り出す球海綿体筋の力も弱まり、若いころはビューっと飛んでいたオシッコが次第に失速。勢いを失った尿が尿道に溜まり、排尿後に数滴のしずくとなって流れ出るわけです。
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