欧米の学会でも話題に！
ドクターたちも困ってる「ちょい漏れ問題」 (5ページ目)
中年男の新エチケット！？
――最後に、悩める男たちに励ましの言葉をお願いします。
髙橋 排尿後尿滴下は‟長生き病"です。先ほども言いましたが、病気ではありません。例えば、年を取ると口元が緩くなって、ごはんがポロッとこぼれることがあるでしょう？ だらしなくなった口元を忘れて調子に乗ってしゃべっていたら、食べこぼしでネクタイが汚れてしまった......それを避けるために外国の高齢の紳士たちは胸元にナプキンをつけたりしますよね。同じように、人間は貫禄がつくとともに下半身がだらしなくなり、時にはむせたり、こぼしたりします。そこで周囲を不快にしないためにも、エチケットとして下半身にもナプキン（尿漏れ対策シート）を着けるのが、スマートな男かもしれませんね。
【profile】
photo by Murakami Shogo髙橋 悟（たかはし・さとる）
日本大学医学部泌尿器科学系 主任教授。1985年、群馬大学医学部卒業。米メイヨークリニック勤務、東京大学医学部助教授を経て、2005年より現職。2003年には、天皇陛下の「前立腺がん」の手術を担当する医療チームに加わった。日中や睡眠中に突然の強い尿意におそわれる「過活動膀胱」や、排尿障害を引き起こす「前立腺肥大症」などの治療を多く手がけている。
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