日向坂46佐々木久美、現地の"熱"を届けた世界卓球での経験は「今の活動に生きています」4月からスポーツ番組MC就任で"伝える側"に (3ページ目)

  • 佐藤主祥●文 text by Kazuyoshi Sato

【世界卓球で学んだ「現場の"熱"」を届けることの大切さ】

――ふだん何気なく使っている言葉一つひとつを、さらに繊細に扱わなければいけないんですね。スポーツに関しても取り組んでいることがあれば教えてください。

 スポーツを見る範囲を広げて、どういう選手がいるのか、今まで以上に気にするようにはしています。野球でいうと、私は巨人ファンなので同じチームの試合しか見なかったんですけど、全12球団を見渡すようになりましたし、サッカー含めて日本代表が戦っている競技の試合もチェックするようになりました。

 それに加えて、2月に開催された世界卓球の応援サポーターとして現地(韓国・釜山)に行かせていただいたんですけど、それから卓球が大好きになっちゃって。テレビ東京さんの「テレ東卓球チャンネル(YouTube)」は欠かさず見ています。

――世界卓球という大舞台での経験というのは、その後のMCとしての仕事に生きている部分はありますか?

 実際に釜山の会場で試合を見てみて、スポーツの現場で感じられる熱を届けることの大切さ、伝える側が持つ熱量の重要さを学びました。やはり伝えようとする気持ちの強さが足りないと、本当の意味でスポーツの魅力や面白さを画面の向こう側へ届けることはできない。プロのアナウンサーやその競技の専門家である解説の方の熱量のある話し方を聞いていて、いかに「伝える仕事」がスポーツ中継のなかで重要な役割を担っているのか、ということに気づかされました。

 それと世界卓球の大会中にいろんな選手の方と接して思ったのが、スポーツは結果も大事ですけど、そこに行き着くまでの過程も大事だということ。その道のりのなかに詰め込まれた選手の努力や想いを知ることで、勝っても負けても、より試合を楽しめるようになる。そういう部分を伝えられる人になりたいと思えたことは、大きな経験としてすごく今に生きてるなと思います。

>>後編『日向坂46佐々木久美が憧れ続けた巨人・矢野謙次コーチへの取材実現に「最高の人生」夢はあの選手へのインタビュー』


Profile:
佐々木久美(ささきくみ)
1996年1月22日生まれ。日向坂46のメンバーにしてキャプテン。ファンからは読売ジャイアンツ(巨人)の大ファンとして以前より知られており、前身の「けやき坂46」加入前から野球観戦のために東京ドームに通っていたほど。そんなスポーツ愛が通じ、この度テレビ東京の新スポーツ番組『スポーツ リアライブ~SPORTS Real&Live~』の土曜日MCに就任。今後、スポーツ分野での活躍からも目が離せない。

番組情報:
『スポーツ リアライブ~SPORTS Real&Live~』(テレビ東京)
前身番組『みんなのスポーツ Sports for All』のバトンを引き継ぎ、新たなスポーツ番組として2024年4月1日より放送開始。平日のキャスターはテレビ東京アナウンサーが担当し、土曜日のMCは日向坂46の佐々木久美さんが担当する。コメンテーターには元プロ野球選手で、現在は解説者として活躍する五十嵐亮太さんと里崎智也さんが控える。月~木曜日23時55分放送、金曜日23時58分放送、土曜日22時30分放送、日曜日22時54分放送と開始時間を要チェック。
https://www.tv-tokyo.co.jp/realive/

【画像】日向坂46・佐々木久美フォトギャラリー

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る