B-BOY ISSIN がパリ五輪予選に向け「すべてをダンスに捧げる」覚悟 バトルで身につけた勝つための意識も明かす (4ページ目)
【すべてをダンスに捧げる】
――パリ五輪でブレイキンが採用されてスポーツに仲間入りしたことになります。もともとカルチャー的な側面の強いブレイキンが、オリンピックではスポーツ寄りのジャッジに変わることへの戸惑いや対応を迫られることはありますか。
カルチャーの大会だと、別に長いムーブをしなくても、相手に一発ヤバいのをバコンッとぶちかませれば、ジャッジの心を動かせて、それで勝てたんですよ。でもオリンピックではそれだけじゃ全然足りなくて、それをやった後もいろんなことをやらないといけないし、ちゃんと踊らないといけない部分があるので、結構違いますね。だから自分の苦手な部分もちゃんと練習しないといけないと思っています。
でも、どっちがいいとか悪いとかではなくて、オリンピックはオリンピックで本気でみんなでぶつかっていく大会のよさがありますし、カルチャーはカルチャーのよさがある。だからダンスはオリンピックだけじゃなくて、ずっと楽しめるものかなと思います 。
――そして、まもなくパリ五輪出場をかけて、オリンピック予選シリーズ(OQS、5/16-19 @上海、6/20-23 @ブタペスト)が始まります。まずはこの大会に向けて挑んでいくことになりますが、その意気込みを教えてください。
本当に1日1日を大事にして、時間を有効活用して、誰よりも成長できたという日を過ごしていきたいです。無駄な時間を作りたくないので、自分の時間のすべてをダンスに捧げて、この短期間は死に物狂いでやっていこうかなと思います。OQSでは自分の持っている100%をぶつけてパリ五輪の出場権をゲットしたいですね。
――パリ五輪ではどんな結果を残したいですか。
出るからには、金メダルしか目指していないです。僕は、誰よりもいいダンスをしたら、結果は勝手についてくると思っていますから、パリ五輪では誰よりもいいダンスをしたいですね。
【Profile】
ISSIN(いっしん/菱川一心)
2005年5月1日生まれ、 岡山県出身。8歳でブレイキンに出会い、11歳でBattle of the year Japan Under15 BATTLEで優勝。2018年Body CarnivalのJrクルー「BodyCarnival Zoo」に加入し、2022年にはRed Bull BC One World Finalに日本代表として出場。準決勝まで進出し、世界中から注目を集める。2024年2月の全日本選手権でShigekixを破り初優勝を飾る。
【画像】DリーグMC、森香澄 フォトギャラリー
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