フジテレビ・堤礼実アナ「99.9%の不安と 0.1%の希望」から始まった報道番組のメインキャスター 話題の「顔アップ」についても聞いた

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki

フジテレビ・堤礼実アナインタビュー(前編)

今年の春、競馬中継番組『みんなのKEIBA』のMCを卒業し、深夜の報道番組『Live News α』のメインキャスターに就任したフジテレビの堤礼実アナ。今回、スポルティーバとの縁もあって、活躍の場を広げる同アナを直撃。報道番組に携わるようになってからの半年を振り返ってもらいつつ、近況や今後の抱負などについて話を聞いた――。

photo by Sueishi Naoyoshiphoto by Sueishi Naoyoshiこの記事に関連する写真を見る――スポルティーバとフジテレビの競馬中継番組『みんなのKEIBA』とのコラボ企画となる堤礼実アナの連載「華麗なるウマ話」(2020年9月~2023年3月)では大変お世話になりました。その後、変わりなくお過ごしですか。

「こちらこそお世話になり、ありがとうございました。おかげさまで、私はその後も元気に過ごしております(笑)」

――『みんなのKEIBA』のMCを卒業されたあと、深夜の報道番組『Live News α』のメインキャスターに就任(月曜~木曜担当)して半年が経ちました。

「『もう半年』でもあり、『まだ半年』でもあり......、どちらの感覚もあるというのが正直なところです。いい意味で仕事を楽しみつつも、しっかりと壁に当たっているなという感覚もあり、日々いろんな経験をさせてもらっています」

――最初に報道番組のメインキャスター就任の話を聞いた時は、どう思われましたか。

「正直、『私には務まらないな』と思いました。というのも、『Live News α』は今まで多くの先輩方が歴史を築いてきた番組ですし、私には報道番組の経験がないばかりか、他ジャンルも含めてメインキャスターをやったこともありませんでしたから。『みんなのKEIBA』ではMCだったと言っても、佐野(瑞樹アナ)さんという心強い先輩がずっと隣にいてくださいましたし。

 しかも『Live News α』に関しては、基本的に私ひとりで進行していかなければなりません。スポーツコーナーなど、ニュースを読んでくれるキャスターは他にもいるとはいえ、私が番組を引っ張っていかなければいけない立場になるということもあって......。どうしていいかわからない、というのが率直な感想でした」

――希望よりも不安のほうが大きかった、ということでしょうか。

「もう99.9%の不安と 0.1%の希望というくらいの割合でした」

――実際に番組がスタートしてからは、いかがでしたか。

「番組のジャンルが違うだけでなく、今までは朝や昼の番組が多かったので、生活リズムなども本当に何もわからない状態だったのですが、前任の三田(友梨佳)さんや番組プロデューサーなど、周りの方たちからたくさんのアドバイスをいただきましたし、そうした方々がスタート前から私が入りやすい環境を整えてくださいました。

 そのおかげで、心の準備もそうですし、いろいろと支度ができていたからか、初日の放送が始まるまではすごく緊張しましたけど、終わってみると、『思っていたよりも落ちついてできたな』と。もう2日目にはあまり緊張しなくなって、最初の1週間が過ぎると、すでに3、4カ月やらせてもらっているような感覚になっていて。それがいいのか、悪いのか、わからないんですけど(苦笑)、落ちついて席に座れる自分がいましたね」

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