フジテレビ・堤礼実アナ「99.9%の不安と 0.1%の希望」から始まった報道番組のメインキャスター 話題の「顔アップ」についても聞いた (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・構成 text by Asada Masaki

――ニュースを伝えるうえで注意していることはありますか。

「『Live News α』は民放各局のニュース番組のなかでも一番遅い時間に始まるので、他とは若干毛色が違っていて、番組冒頭のあいさつでも言っているように、『明日のプラスアルファにつながるニュース』というコンセプトがあります。ですから、ニュースの内容によっても違いはありますが、ただニュースを伝えて、その解説をして、というのではなく、視聴者のみなさんに、そのニュースについて考えるきっかけをお伝えするのが自分の役割だと思っています。

 見てくださっている方に『あなたはどう思いますか』と問いかけるような、一緒にお話ししているような、そんな感覚でオンエアに臨むようには意識しています」

――『みんなのKEIBA』ではゴージャス感のある衣装が多かったように思いますが、『Live News α』での衣装のこだわりはありますか。

「最初にプロデューサーから、『今までの堤とは違う堤を見せてほしい』と言われたこともあり、自分のなかでもこの番組は"新たな一歩"という感覚でした。それで、衣装に関しても、新しい自分を出そうと思っています。

 それまでの私は、ひとくせある服というか、ちょっとエッジが利いた服が好きだったので、スタイリストさんにもそういうお願いをしていたのですが、『Live News α』になってからは、1日の終わりのニュースにふさわしい、視聴者の方に信頼してもらえるような、清潔感があるものというのを大切にしています。

 この番組を見てお休みになる方が多い時間帯でもあるので、ちょっと夜らしいというか、落ちついた雰囲気の衣装を用意してもらっています」

photo by Sueishi Naoyoshiphoto by Sueishi Naoyoshiこの記事に関連する写真を見る――『Live News α』では、ニュースを読む堤アナの顔のアップが話題です。

「みなさんもう慣れてきたのか、何か言われることは少なくなってきましたけど......、やっぱり当初は『Live News α、見てるよ』とおっしゃってくださる方は、続けて「(顔が)近いよね」といった感想をおっしゃる方が多かったです(苦笑)。

 先日も(『みんなのKEIBA』の共演者だった)DAIGOさんにお会いする機会があったのですが、『近くて大変じゃない?』と気遣っていただきました。"近い"といろんな粗が見えますからね(笑)」

――ご本人としてはどう思っているのでしょうか。

「私自身は半年経って慣れてきたので、オンエア中は何も感じないですけど、自宅に帰って番組を見返した時に『おお!......』って、いまだに思いますね(苦笑)。

 もちろん、顔が近いことに関していろんなご意見があると思いますが、よくも悪くもインパクトがあるということは番組としてはいいことだと思っているので。ただ、そのアップに耐えられるように、内面だけじゃなく、外見を磨くことも怠ってはいけない。その緊張感はすごくあります」

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