元祖筋肉アイドル&管理栄養士の水野裕子が実践する「40代から健康美ボディを維持する」メソッド (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【40歳でヘルニア手術「体をつくり直す機会」】

ーー水野さんの場合、仕事自体がトレーニングになっている側面も大いにありそうですね。現在41歳となり、トレーニング内容に変化は?

 じつは去年、腰椎椎間板ヘルニアを発症して入院と手術をしました。若い頃はもともとのポテンシャルというか、自然な動きのなかで体をつくっていたから、トレーニングがおろそかになっていた部位と鍛えられた部位のバランスが年齢を重ねるごとに悪くなって、体の歪みになっていたのかなと。

 なので、体のアンバランスさを解消するために、手術後はリハビリだけじゃなく、ピラティスをトレーニングの一環として取り入れるようになりました。

最近はピラティスに取り組んでいる最近はピラティスに取り組んでいるこの記事に関連する写真を見るーーピラティスとはどのようなエクササイズなのでしょう?

 日本だと女性を中心に流行っているため、ヨガのように心を整えるためにやっていると思われがち。でも、ピラティスってもともとは戦争の負傷兵のリハビリとして始まった歴史があるので、医学的であり機能的で体幹や深層部の体の使い方が効率化できるエクササイズなんですよ。

 いつかはピラティスをやってみたいと思ってたところにヘルニアになってしまったので、体をつくり直すいい機会かなと思い始めました。1回2時間、週2回ほど教室に通って、自分の体ってこんなに歪んでたんだと気づかされました。

ーーピラティスで実際どのような効果が?

 私が40代に近づく頃から感じるようになった体の歪みやズレ。ピラティスでそれを整えているんです。

 若い時のトレーニングが体を動かして新しいパーツをつけていくような感覚だとしたら、ピラティスは機械で言ったらネジを締め直す、オイルをさすという日々のメンテナンスに近いイメージです。年齢を重ねた状態で昔やっていた、新しいパーツをつけるトレーニングだけやっても、不具合が起きると思うんです。

インタビューで過去と現在のトレーニングについて語ったインタビューで過去と現在のトレーニングについて語ったこの記事に関連する写真を見るーー衰えを受け入れ、向き合う意識ですね。

 つまずきやすくなったり、若い頃にできていた動きができなくなった時、やっぱり最初は受け入れるのが難しかったですね。ただ、よくも悪くも年齢を重ねて、あれが食べたい、これがやりたいという衝動もゆるやかになってきてます。

 その分、メンタル的にもそういう細やかなところにも目を向けやすくなったので、そこまで衰えを受け入れることに抵抗はありませんでした。

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