元祖筋肉アイドル&管理栄養士の水野裕子が実践する「40代から健康美ボディを維持する」メソッド (3ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【50〜60代へ向け体の維持を意識】

ーーその他、体形を維持するのにおすすめのトレーニングはありますか?

 フラフープですね。筋肉と脂肪ってトレードオフされるものではないから、腹筋がついてもお腹の脂肪が減るとは限らないんです。でも、フラフープは自然とお腹に力が入るし、物理的に刺激が加えられるのでやせやすい。

 プラスチック製のキャンディフープじゃなくて、フィットネス用の商品が比較的安く手に入るのでおすすめです。プラスチックよりも重いけど、遠心力があるから難しくないですし、場所もとりません。

ーー2019年には管理栄養士の資格を取得しています。食生活面で体形をキープするコツは?

 そんなに特別なことはしていません。朝食は絶対食べるのと、夜は8時過ぎたら食べない。

 おすすめメニューは根菜ときのこのスープ。ダイコン、ニンジン、ゴボウ、シメジ、マイタケ、エリンギ、シイタケ、エノキをひと鍋に入れます。味つけはしょうがのみじん切り、がごめ昆布、だしパックをやぶいてドサっと入れるだけ。糖質がほしければレンコン、脂質がほしければ油揚げ、肉がほしければ鶏のささみを入れたりしますね。

 ダイエットをしたいなら摂取カロリーを減らせば絶対にやせる。でも、カロリーが少なければすぐにお腹が空いてしまう。このスープはヘルシーなのに満腹感があっていいですよ。私はこれを大きな鍋につくっておいて、毎食小丼に1杯入れて食べてます。

ーー今後50〜60代に向けて、体づくりにおいてどのようなことを意識していきますか?

 一番は維持し続けること。私が20代だった頃に比べると、今は世間の体づくりに関する見方が変わってますよね。アスリートじゃない人でも体づくりの重要性は認知されている。

 ただ最近はトレーニングや食事について情報が溢れすぎているとも思います。スポーツの仕事をしてきて、栄養を勉強した身としては、まだどういった形かはわからないけど、ストイックすぎない、専門的すぎない健康的な体のつくり方を普遍的なものとして広めていけたらと考えています。

引き締まったボディを維持している 写真/事務所提供引き締まったボディを維持している 写真/事務所提供この記事に関連する写真を見るーー後編では、水野さんのバスケットボール愛について聞いていきます。


後編<水野裕子のバスケットボール人生...スパルタな部活時代、男子W杯のフィンランド戦は「嗚咽するくらい泣きました」>を読む

前編<水野裕子「芸能界No.1女子アスリートの肩書きは重かった」 完全制覇を逃した『KUNOICHI』は「今も夢に見る」>を読む


【プロフィール】
水野裕子 みずの・ゆうこ 
1982年3月8日、愛知県生まれ。1998年、SONYのキャンペーンオーディションに合格し、芸能界デビュー。『王様のブランチ』(TBS系)など数々のテレビ番組で活躍。2000年代に「クイーンズチャレンジバトル」や「KUNOICHI」などのスポーツ企画に挑戦し、「芸能界No.1女子アスリート」の異名をとる。2019年に修文大学健康栄養学部管理栄養学科を卒業し、同年、管理栄養士の資格取得。『THEフィッシング』(TX/TVO)、『NBAマガジン』(NHK)など、バスケットボールや釣り関連の番組・雑誌でも活躍している。

プロフィール

  • 武松佑季

    武松佑季 (たけまつ・ゆうき)

    雑誌ライター。1985年、神奈川県秦野市生まれ。編集プロダクションを経てフリーランスに。インタビュー記事を中心に各メディアに寄稿。東京ヤクルトファン。サウナー見習い。

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