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投資教育が始まった高校で野球部の生徒が学ぶ「株式が投資で、FXが投機である理由」 (5ページ目)

  • 鈴木雅光●構成 text by Suzuki Masamitsu
  • はまのゆか●絵 illustration by Hamano Yuka

 先進国同士の通貨というのは、その繰り返しなんだ。だから、日本が先進国である限りは、1ドル=100円プラスマイナス20円くらいのレンジで推移するようにできているんだ。

 レンジで推移するから、FXで為替の売買をする人は、目先でドルが上がるのか、円が上がるのかという値動きだけをウォッチして、その値動きに対してお金を張っていく。まさに投機以外の何ものでもない。ということで、株式は投資だけれども、為替は投機だってことになるんだ。鈴木くんが言う、『外貨投機』っていうのは、言いえて妙だね」

【profile】
奥野一成(おくの・かずしげ)
農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC) 常務取締役兼最高投資責任者(CIO)。京都大学法学部卒、ロンドンビジネススクール・ファイナンス学修士(Master in Finance)修了。1992年日本長期信用銀行入行。長銀証券、UBS証券を経て2003年に農林中央金庫入庫。2014年から現職。バフェットの投資哲学に通ずる「長期厳選投資」を実践する日本では稀有なパイオニア。その投資哲学で高い運用実績を上げ続け、機関投資家向けファンドの運用総額は4000億を突破。更に多くの日本人を豊かにするために、機関投資家向けの巨大ファンドを「おおぶね」として個人にも開放している。著書に『教養としての投資』『先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?』『投資家の思考法』など。

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