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震災がきっかけでダンスの道へ。プロダンサーTAKUMIが飛躍的に学業の成績を伸ばせた理由 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 津島直道●撮影 photo by Tsushima Naomichi

――やるべきことを終わらせてから遊ぶというのがベストなのはわかっていても、なかなかできないものです。このような自己管理はいつ頃からできていたんでしょうか。

 中学生の時は、それができなくて結構苦しみましたね。ダンスと勉強をただやっていただけで、成長の速度が上がっていきませんでした。ただ高校になると、勉強をやっている時間が、ダンスにとっての休み時間のような感覚になって、どちらも集中してできていたと思います。勉強もダンスも両方レベルが上がっていくノウハウを掴めたのが、よかったかなと思っています。

【覚悟を決めて道を選択】

――早稲田大学法学部を選んだのはなぜですか。

 弁護士になりたいなと思って法学部に進学しました。それから総合商社にも興味があったので、そこで法律の知識を生かして仕事をすることもいいなと思っていました。同時にダンスにものめり込んでいたので、ダンスも絶対に続けたいなと。ただダンスを仕事にすることには、少し不安があったので、ダンスを仕事にしていくという覚悟が100%にならない限りは、諦めようと思っていました。そんな時にDリーグが始まる話があって、こうしてプロダンサーとして活動していくなかで、覚悟が決まり、今はDリーグに力を注いでいこうと考えています。

Dリーグでの優勝を狙うCyberAgent Legit ©D.LEAGUE22-23Dリーグでの優勝を狙うCyberAgent Legit ©D.LEAGUE22-23この記事に関連する写真を見る

――では、これからはダンス1本でやっていくということですか。

 ダンサーとして生きていくというよりは、ダンスを軸としつつも、いろいろなことに挑戦していきたいなと思っています。肩書をたくさん持てるようになりたいですし、さまざまな経験を積み上げて、自分にしかできない価値を見つけ出せたらいいなと思います。

――今後の夢を教えてください。

 まずはDリーグのシーズン優勝とチャンピオンシップ優勝は、絶対に成し遂げたいです。たとえ接戦で負けた場合でも、「負けたけど頑張ったよ」という気持ちを持つつもりはなくて、絶対に勝ちとりたいなという強い気持ちを持っています。日頃からすごくたくさんの方がサポートしてくれていて、今は全員が一致団結して戦えていますので、この好調を維持していきたいです。

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