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20歳で46度の世界一のシゲキックス。ブレイキンの魅力は「肌の色とか、性別とか関係ない。みんなが仲間」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

 試合では対戦相手だが、同時に仲間でもある。ブレイキンの国に住み、ブレイキンのアイデンティティを持つB-BOY、B-GIRLは、仲間に恵まれたこのコミュニティが大好きだからこそ、その輪をもっと広げていきたいという思いが強い。

「(ブレイキンを広めたいという気持ちは)すごくあります。絶対にブレイキンをやったほうが幸せになると、ダンサーはみんな思っていると思います。世界中に友達ができます。ブレイキンに触れることで、すごく可能性が広がりますよということを、みんなに知ってほしいです。僕はどんな人でも絶対にブレイキンはマッチすると思います」

 ブレイキンを踊り、バトルをし、そして仲間になる。そんなコミュティを広めることが、Shigekixが踊る理由のひとつだ。そしてさらに彼は踊る理由をこう語る。

「僕のダンスや活動を見て、人に感動やエネルギーを与えていきたいですね。そして一瞬でもいいので、モチベーションをもらえたとか、頑張ろうと思えたとか、いろんな人の人生のほんの一部になれたとしたら、すごくうれしいなと思います」

 一つひとつ丁寧に言葉を選びながら、ブレイキンへの愛を語り、ブレイキンが広まることを望み、そしてブレイキンで人の心を動かしたいと願うその姿は、まるでベテラン選手のようだった。そんなShigekixは最後にこう言って無邪気に笑って見せた。

「僕はまだ20歳なので、こんなところで満足しても面白くないから」

 Shigekixが描く未来を、これからもワクワクしながら見守っていきたい。

【画像】ステージを彩るダンサーたち

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