ブレイキン日本代表チームをナイキがサポート。発表会ではトップダンサー2人がバトルを披露

  • text by Sportiva
  • 木鋪虎雄●撮影 photo by Kishiku Torao

ナイキと日本ダンススポーツ連盟とのパートナーシップを喜ぶShigekixナイキと日本ダンススポーツ連盟とのパートナーシップを喜ぶShigekix
 ナイキが日本ダンススポーツ連盟とパートナーシップ契約を締結した。このパートナーシップは、同連盟内のブレイクダンス本部へのサポートとなり、オフィシャルサプライヤーとして強化選手をはじめとする代表チームへのアパレルやフットウェアなどを提供していく。

 この締結に際して、5月19日に都内でメディアプレビューが行なわれた。登壇したのは、ブレイクダンス本部の部長で、ブレイクダンサー(B-BOY)でもあるKATSU ONE(石川勝之氏)、そして世界チャンピオンにも輝いた実績を持つ、女性ブレイクダンサー(B-GIRL)のAmi(湯浅亜実選手)とB-BOYのShigekix (半井重幸選手)。世界的な名ダンサーたちによるトークセッションとダンスバトルを行なわれた。

 Amiはダンス時に着用するウエアに強いこだわりを持っていて、「約1時間かけて、動きやすさや袖のたるみ感、ステージの色も踏まえたうえでカラーなどを選んでいる」という。そのため豊富なプロダクトを誇るナイキとの取り組みについて「すごくありがたいなと思いますし、今後がすごく楽しみだなと思いました」と笑顔を見せた。

 またShigekixは、ナイキについて「常にかっこいいと感じていた」と話すとともに、「ナイキさんのプロダクトは、さまざま展開されているので、今後はブレイキンだからこその新しいプロダクトを発信していきたい」と、今後への期待を語った。

 ダンスバトルのデモンストレーションでは、音楽に乗せて2人が2度ずつダンスを披露。Amiは立って踊る「トップロック」と、しゃがんだ状態で手をついて素早くステップを踏む「フットワーク」を中心に、Shigekixは背中や肩などでフロアを回転したりする「パワームーブ」から彼の代名詞でもある「フリーズ」(動きを止める技)を織り交ぜ、会場を沸かせた。

ダンスバトルをするAmi(左)とShigekixダンスバトルをするAmi(左)とShigekix Ami、Shigekixを子どもの頃から見続け、その成長を目の当たりにしてきたKATSU ONEは、「ブレイキンを含むHIPHOP文化は子どもにとってもすごく教育になると思っていますので、今のムーブメントを通して、もっとすそ野を広げていきたいです」と意気込みを語った。そして、今回のナイキとの取り組みについては、「さまざまなスポーツシーンからカルチャーシーンまで、信頼性が高く個性を発揮できるプロダクトとご一緒できることを楽しみにしています。これからの活動でスポーツやダンス、ブレイキンが持つ価値を共に発信していきたいと思っています」とナイキとの相乗効果に期待を寄せた。

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