ガールズケイリンが10周年記念レース開催。12レースすべてを女子選手だけで走る初の試み

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 記念レースに出走する(左から)小林莉子、石井寛子、佐藤水菜。元教官の沖美穂 記念レースに出走する(左から)小林莉子、石井寛子、佐藤水菜。元教官の沖美穂 2012年7月1日にスタートした女子の競輪「ガールズケイリン」が、今年で10周年を迎えることを記念して、6月29日(水)~7月1日(金)に平塚競輪場で「オッズパーク杯 ALL GIRL'S 10th Anniversary」が開催される。12レースすべてを女子選手だけで行なうのは初めての試みだ。

 このレース開催を記念して、6月27日(月)に都内で記者会見が行なわれた。会場には、女子1期生で初代GGP(ガールズグランプリ)女王の小林莉子、2017年GGP女王でガールズケイリン最多勝選手の石井寛子、2021年世界選手権の銀メダリストの佐藤水菜が登壇。さらに元自転車ロードレース選手で女子1~6期生の教官を務めた沖美穂氏も参加した。

 初年度は33人でスタートしたガールズケイリンだが、現在では178人と大きく成長。1期生として引っ張ってきた小林は、「1期生がお客様を掴まないといけないということを、みんなで話していました。売り上げも気にしていて、毎回その数字を見る時にはドキドキでした。『ガールズケイリンは3年で終わる、もって5年』と言われていたのですが、こうして10周年を迎えることができました。後から入ってきた選手たちに感謝したいですし、これもお客様のおかげです」と頭を下げた。

 女子2期生としてガールズケイリンに挑戦した石井は、「1期生が土台を作ってくれたおかげで、2期生はすんなり入ることができて、危機感もありませんでした」と語り、女子7期生の佐藤も「先輩方のおかげで走りやすい環境ができていて、ただレースに集中するだけでした」と、ともに感謝の言葉を口にした。

 教官としてガールズケイリンを支えてきた沖氏は、「どんどん売り上げが上がって、レベルもアップして、見ごたえのあるレースが増えてきました」と競輪としての魅力にも太鼓判。現在、JKA職員としてさまざまな施策に携わっている沖氏は、「ガールズケイリンが大好きなので、これからも頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。

「オッズパーク杯 ALL GIRL'S 10th Anniversary」は、6月28日(火)16時からオープニングセレモニーが実施され、レースは29日(水)から3日間、ナイターで行なわれる。さらにレースだけではなく、サンバイベントや元バレーボール日本代表選手の栗原恵さんのトークショーなど10周年を祝うさまざまな催しも開催される。

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