『ダンス甲子園』の生みの親・テリー伊藤がDリーグに興奮。「これはオリンピックにも出られる」 (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

 後半戦が始まろうとしている今、テリー伊藤は約2週間に1回、会場に足を運び、ジャッジという形で若者たちと関われることに喜びを感じている。そして彼らの顔を見るうちに少しずつ、気持ちが変化してきた。

「僕はつい最近まで、2週間に1回、新しい音楽とダンス、それから衣装も作るって大変だなと思っていたんですけど、でも最近は考え方が変わって、こんな幸せな人生はないなと思ったんですよ。こんなにやりがいのあることってないですよね。お正月よりも、クリスマスよりも楽しいじゃないですか。

 だって、2週間後の大会に向けて、みんなで集まって、何やろうかって相談しながら、心をひとつにして、ぶつかっていくんですよ。うらやましいですよね。彼らは今、人生で一番すごい瞬間を生きているんだなと思うよ。

 彼らが10年後、20年後、今日の日を振り返った時、なんて素敵な日々だったんだろうと思うはずだし、今が一番青春の輝いている時だから、悔いなくやってほしいなと思いますね」

 テリー伊藤の言葉から、必死に生きる若者たちを心の底から応援したいと願う気持ちが伝わってきた。その表情は優しかった。

■インタビュー後編はこちら>>

【Profile】
テリー伊藤
1949年生まれ、東京都出身。『天才・たけしの元気が出るテレビ!!」『ねるとん紅鯨団」『浅草橋ヤング洋品店」など数々のテレビ番組の企画・総合演出を手掛け、『ダンス甲子園』の生みの親でもある。現在は演出業のほか、プロデューサー、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍する。

Dリーグ・ダンスチーム2021-22

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