『ダンス甲子園』の生みの親・テリー伊藤がDリーグに興奮。「これはオリンピックにも出られる」 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 石川高央●撮影 photo by Ishikawa Takao

 テリー伊藤がセカンドシーズンのラウンド6までで10点満点をつけたのは、全部で5回。そのなかで、とくにテリー伊藤の心に残っているのが、ラウンド2のSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)だ。日本屈指のHIP HOPダンサーCanDoo(キャンドゥ)率いるこのダンスチームは、奇抜なファッションとバラエティに富んだ世界観を表現する実力派集団。このパフォーマンスは、セカンドシーズン最大となる2位に6.5ポイント差をつけて圧勝したショーケースだった。

「僕はあの時に、『これはオリンピックにも出られる』とコメントしたんですよ。それぐらい際立っていましたね。あのツンツンの衣装もすごかったし、SPダンサーとして登場したRAARA(ラアラ)もよかった。あれが今シーズンのここまでで一番かっこいいと思ったよ」
ラウンド2で圧勝したSEGA SAMMY LUXのパフォーマンス ©D.LEAGUE 21-22ラウンド2で圧勝したSEGA SAMMY LUXのパフォーマンス ©D.LEAGUE 21-22この記事に関連する写真を見る そして、10点満点をつけたパフォーマンスのなかで、ラウンド5のLIFULL ART-RHYTHM(ライフル アルトリズム)も強烈な印象として残っているという。独特の世界観を作り上げる新規参入チームで、現状ではなかなか上位に食い込めないが、テリー伊藤はダンスのクオリティー以上に、全体の構成力に最大級の賛辞を贈った。

「あれは僕だけ点数がいいんですよ。最初に(チーム紹介の)VTRが流れますけど、これまで、『前回は悔しかったです』とか、『今回は頑張ります』とか、意気込みを語ることが多かったんです。でもLIFULL ART-RHYTHMはVTRの1秒目から、エンターテイメントをやっていたんですよ。ちゃんとVTRの使い方をわかっているなと思いました。この演出は初めて見たので、かっこいいなと思ったし、もちろん踊りもかっこよかった」
テリー伊藤が絶賛したラウンド5のLIFULL ART-RHYTHMの演出 ©D.LEAGUE21-22テリー伊藤が絶賛したラウンド5のLIFULL ART-RHYTHMの演出 ©D.LEAGUE21-22この記事に関連する写真を見る LIFULL ART-RHYTHMは、入場直前の紹介VTRで、ダンサーの$(ドル)が物語の序章を話し始めた。期待感が膨らむなかでスタートしたパフォーマンスでは、その先のストーリーが個性的なダンスで展開され、最後は誰もが納得できる結末を迎えた。

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