確立されたトレーニングは「全部無視」。横川尚隆は自己流5年でボディビルの日本一になった

  • 石塚隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 會田園●撮影 photo by Aida Sono

プロボディビルダー
横川尚隆インタビュー

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ムキムキな体と発言の面白さがギャップとなって、テレビでインパクトを残している横川尚隆さん。タレント活動のほか、プロボディビルダーとしても活動している。ボディビルダーになったきっかけから、自身の性格、体づくりの魅力まで語ってもらった。

オンオフはなく、常にこの体をキープしているという横川尚隆さんオンオフはなく、常にこの体をキープしているという横川尚隆さんこの記事に関連する写真を見る――タレント、そしてトップビルダーとして知られる横川尚隆さんですが、学生時代はキックボクシングをやっていたとか。

「そうなんですよ。K-1の魔裟斗選手に憧れて中学生のときから極真カラテやキックボクシングをやっていたんです」

――ウィキペディアにはキックの高校生チャンピオンとあるんですが、これ本当ですか?

「えっ! いや僕、一度も試合出たことないっす(笑)。すごく盛ってありますね......でもちょっとうれしいかも。このままにしておきましょう(笑)」

――競技をやっていたのは本当なんですね。

「マンガの『グラップラー刃牙』にも影響を受けて強くなりたいって想いが強かったんです。けど僕、足裏の発汗が多くて、蹴りを出すと軸足がツルンって滑っちゃって、結果、キックも空手も断念したんですよ。で、そのあとはパンチだけのボクシングを始めました」

――ボクシングはシューズを履くから滑らないですね。

「はい。これで思いっ切り格闘技がやれるなって。ただ、ぜんぜん体力がなくてミット打ちとかでも1ラウンドもたないんですよ。ロードワークとかめちゃくちゃ練習をやっても改善されない。あるとき母に『何でだろう?』って訊いたら、『あんたぜんそく持ちだからじゃない?』って言われて、じゃあダメじゃんって(笑)」

――自分がぜんそく持ちだってこと知らなかったんですか?

「はい。気づいてなかったんです。昔から明らかに他の人より息切れが激しくて不思議だとは思っていたんですけど」

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