櫻坂46菅井友香「あの時があったから、今は大丈夫」。「悔しくて布団のなかで泣いた」日々がアイドル活動に生きる (5ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

ーーここまで馬術競技について話を伺いましたが、今大会で他に注目して見ていた競技はありますか? 

菅井 スケートボードは初めて見ましたが、とても面白かったです。男女ともに若い選手が多くて、みんな活躍していて驚きましたし、細い手すりを滑って着地していたので、相当な勇気が必要なんだろうなと思いました。ある撮影の時、現場にたまたまスケボーが置いてあったから実際にメンバーと一緒に乗ってみたんですけど、めちゃくちゃ難しくて......。乗るのは同じでもまったく違う世界でした(笑)。 

 あとは柔道も見ました。特に阿部一二三選手と詩選手のきょうだいでの優勝は感動しましたね。詩選手の喜び方がカワいくて、お兄さんは対照的に最後まで喜びを隠している感じが、それぞれの性格が出ていてほっこりしました。それに柔道発祥の地である日本開催なので、「勝って当たり前」というプレッシャーがのしかかっていたと思うんです。それでも阿部きょうだい含め全選手がベストを尽くして多くのメダルを獲得していたので、カッコよかったですし、誇らしい気持ちになりました。 

ーー菅井さんも大きな緊張感の中で馬術競技に臨んでいたと話していました(※前編)。そうした経験が今のアイドル活動に生きている部分はありますか? 

菅井
 たくさんあります。馬術ではつらいことや、もう無理だと思うことは何度もありました。うまく結果が出せなかった時は、悔しくて布団のなかで泣いていたこともありました。それでもしっかり自分の舵をきって期待に応えていく。そう思える心の切り替えみたいなものは櫻坂46の活動に生きています。今思えば、まだまだ精神的に成熟していなかった学生時代のうちに、試合を通してそういった場面を経験できたのは大きかったです。あの時があったから、今は大丈夫だろうって思えるので。 

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