櫻坂46菅井友香が「ゴリゴリマッチョだった」馬術選手時代。「今でも思い出すと悲しい」出来事で大切なことを学んだ (2ページ目)

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

馬術の魅力をインタビューで語った菅井さん馬術の魅力をインタビューで語った菅井さんこの記事に関連する写真を見るーートラウマになりませんでしたか? 

菅井 正直、少し怖くて......。馬は好きなのに、乗って「駆け足!」って言って走るのが怖くなってしまったんです。でも、そのトラウマを克服するために、母がいろんな乗馬クラブに連れて行ってくれました。そして、あるクラブで馬場馬術と出会ったんです。

 初めて見る競技馬はきれいな外国産馬で、その大きな体で走る迫力ある光景に「なんて美しいんだろう」と見とれてしまいました。そんな馬を乗りこなすトレーナーの姿に憧れて、「私も乗ってみたい」「挑戦してみたい」と思い、中学1年生から本格的に馬場馬術を始めたんです。

ーー馬とコミュニケーションを取って乗りこなすまでに時間はかかりましたか? 

菅井
 人によってはすぐに言うことを聞かせられる方もいますし、馬との相性もあるんですけど、私はだいぶ時間がかかりました。でも「馬が好き」という気持ちは強かったので、めげずに時間をかけて、馬との信頼関係を少しずつ築けていくことができたかなと思います。 

ーー馬の気持ちというのは、どういった仕草から感じ取れるものなのでしょう? 

菅井
 たとえば、前足を地面に擦りつける「前かき」と呼ばれる仕草があるんですけど、お腹が空いていたり、早くおうちに帰りたかったりと、私たちに対して何かを訴えていることがわかります。それと耳の角度によっても馬の気分を読み取ることができて。横向きに少し開いている時はリラックス状態にあるので、近寄ってコミュニケーションが取りやすくなります。他にもいろいろあって、馬とたくさん触れ合いながら学んでいきました。

 乗馬はただ乗るだけではありません。馬のおうちである厩舎(きゅうしゃ)から出すところから始まり、乗り終わったあとには体を綺麗に洗って返してあげる。そこまで責任を持ってやることを、少年団の先生から教わりました。そういうお手入れ作業は、馬の気持ちを理解したり、コミュニケーションを取ることにつながるので、とても大切な時間だなと感じました。 

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