宮本佳林は『呪術廻戦』にどハマリ中。「真逆のタイプの野薔薇ちゃんが大好き」 (4ページ目)

  • 石塚隆●取材・文 text by Ishizuka Takashi
  • 猪岐沙矢佳●撮影 photo by Inomata Sayaka

――このマンガを語る上で重要な"黒閃"という打撃技がありますが、呪力の核心に触れることはもちろん、一度出すとゾーンに入ることができます。宮本さんは芸能活動でゾーンに入るようなことはありますか。

「やっぱりステージで歌うときですよね。私は自分から『よし、やるぞ!』って思えば一瞬で入れるタイプなんです。頭の回転が4~5倍になる感覚でライブ中、予期せぬことが起こったときにありえないスピードで対処できたりするんですよ。

 例えばイヤリングが片方外れてしまったら、次のどの振り付けで拾うかとか自分の歌割りを意識しながら判断をしたり......。またそこで考えごとをしているような表情をしてはいけないので笑顔を絶やさないよう、いろんなことが数秒で進行するような感じなんです」

大好きだという釘崎野薔薇が表紙の3巻と一緒に大好きだという釘崎野薔薇が表紙の3巻と一緒に――おお、それはすごいですね。

「いつか私も黒閃が打てるかもしれませんね(笑)」

――楽しみですね。怒涛の展開で先行きがまだまだわかりませんが、この作品とどのようにつき合っていけたらと考えていますか。

「『呪術廻戦』を読んでいて思うのは、呪術師という人間がいる一方、呪霊もまた人間がいないと成り立たないということ。善と悪は表裏一体というか、どのエピソードも社会や物事の核心を突くストーリーだと感じています。それぞれの目線があって、自分が正義だと誰もが思って行動をしている。私も含めてですが、今はそうやって行動している人って少ないと思うし、大勢の意見に流されてしまうことが多いと思うんです。

 だけど『呪術廻戦』のキャラクターたちは、さっきも言ったように心の闇を背負いながらも、自分の中に太い芯があるし、自分を信じて行動しているのがカッコいいなって思うんですよ。本当そこが魅力ですよね」

――生き方や大義ってものを考えさせられますね。

「はい。だから『呪術廻戦』はすごく人生のプラスになっているし、生きる糧でもあるんです。もうホント、毎週『週刊少年ジャンプ』が発売されるのとアニメを見るのを楽しみにこれからも生活していきたいと思います(笑)」

スタイリスト/橋田ちか 衣装協力/titty&Co

(証言者4:RENA>>

Profile
宮本佳林(みやもと・かりん)
1998年12月1日生まれ。
2013年、ハロー!プロジェクトJuice=Juiceのメンバーとして14歳でメジャーデビュー。これまでアイドルとして第一線を走ってきた。昨年12月、日本武道館での「Juice=Juice コンサート2020 〜続いていくSTORY〜 宮本佳林卒業スペシャル」公演を持ってJuice=Juiceを卒業。現在はソロアーティストとして活動している。

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