連勝のドルトムント。香川真司の動きも変わってきた

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 ドルトムントがフランクフルトを2-0で破り、クロップ監督の退任発表後、2連勝を飾った。

 来季は元マインツのトゥヘルが指揮を取ることも決まり、大きな変化を余儀なくされることになったドルトムント。だがそれはそれとして、監督退任という事件が、劇薬としてチームにどのような影響を与えるかが注目されていた。それが一定の役割を果たすなら、シーズン中にわざわざ大規模なアナウンスをしたことも意味を持つ。

 その点においてこの2試合は順調だと言えよう。パーダーボルン、そしてフランクフルトに2連勝。しかもたまたまホームでの試合が続いたことも大きい。ホームの8万人の大観衆はチームを後押しするが、満足させることができなければ逆に大きな負担としてのしかかるからだ。

フランクフルト戦で2試合連続のゴールを決めた香川真司フランクフルト戦で2試合連続のゴールを決めた香川真司 この日、ドルトムントは、中盤でこれまで舵取りをしてきたギュンドアンがベンチ入りせず、ボランチはギンターとベンダーのコンビ。GKもいつものバイデンフェラーではなくランゲラクが務めた。表情が明るくなった香川真司が語る。

「ボランチで司令塔、操る選手がイリー(ギュンドアン)。彼が欠けて、今日出た選手はフィジカルや守備が強い(タイプ)と思っていた。ただ彼らもボールを止める、蹴るという技術はあると思いますし、役割ははっきりしていたので、マイナスなイメージはなかったです。やはり勝てている時というのは誰が出てもうまくいくんじゃないかと思います」

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