検索

【プロ野球】「一か八かでやるのがドラフトだと思ったら大間違い」 広岡達朗が巨人の織田翔希「強行指名」に疑問

  • 松永多佳倫●文 text by Takarin Matsunaga

 トップクラスのアマチュア野球選手にとって、運命の日ともいえる「プロ野球ドラフト会議」が10月22日に行なわれた。

 選手たちの人生を大きく左右するドラフト会議では、これまで幾多のドラマが生まれてきた。

 1978年の江川卓を巡る「空白の一日」、1985年の桑田真澄と清原和博による「KKドラフト」、1989年の野茂英雄に対する史上最多8球団の競合、そして2012年の大谷翔平のメジャー挑戦表明と日本ハムによる強行指名──。

 もはやドラフト会議は、アマチュア選手たちの進路を決めるだけの場ではない。今年も有力選手の予想外の順位での指名や、まさかの指名漏れなど、悲喜こもごものドラマが繰り広げられた。

 そんな2026年のドラフト会議を、球界のご意見番である広岡達朗氏はどう見たのか。今年のドラフトについて感想を求めると、開口一番、意外なところに噛みついた。

米国挑戦を表明していた横浜高校の織田翔希だったが、ドラフト会議で巨人から1位指名を受けた photo by Kyodo News米国挑戦を表明していた横浜高校の織田翔希だったが、ドラフト会議で巨人から1位指名を受けた photo by Kyodo Newsこの記事に関連する写真を見る

【メジャー挑戦表明の織田翔希を強行指名】

「まず言いたいのは、いつから観客を入れてショーのようになったんだ? おまけにテレビでは、昨年まで『おかあさんありがとう』なんてタイトルをつけて、ドキュメンタリー仕立ての番組をやっていた。あれは何なんだ。『お父さんもありがとう』だろう(笑)」

 いきなり広岡節が炸裂した。現役時代から妥協を許さない姿勢を貫いてきたこともあり、世間では厳格で冷徹なイメージが強い。しかし、もともとは冗談好きな一面も持ち合わせている。今回も、そんな広岡らしい皮肉交じりのひと言から始まった。

 だが、広岡氏が本当に問題視していたのは、ドラフト会議の演出ではなく、各球団の指名内容そのものだった。

「今年のドラフトでは、巨人の強引さが際立っていた。まず、メジャー志望の横浜高校・織田翔希を1位で強行指名した。さらに3位では同じ横浜高校の池田聖摩を指名。さらに、育成では中学生まで指名した。いったい何を考えているのかと思ったよ。松井秀喜の監督就任の話を知るまではね」

1 / 3

登録は簡単! チェックを入れてボタンを押すだけ 詳しくはこちら

著者プロフィール

  • 松永多佳倫

    松永多佳倫 (まつなが・たかりん)

    1968 年生まれ、岐阜県大垣市出身。出版社勤務を経て 2009 年 8 月より沖縄在住。著書に『沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯』(集英社文庫)をはじめ、『確執と信念』(扶桑社)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(ダ・ヴィンチBOOKS)など著作多数。

フォトギャラリーを見る

キーワード

このページのトップに戻る