馬淵優佳が新たなスタートに立つ 実感した指導の難しさと選手育成の決意「全国優勝できる選手を育てたい」 (3ページ目)
【全国で優勝できる選手を育てたい】
――お父さんとは違うカテゴリーの子供たちを教えるんでしょうか。
父は玉井陸斗選手、板橋美波選手、伊藤洸輝選手を指導しているので、違うカテゴリーにはなりますが、私もまだこれからコーチとして学んでいくことがたくさんあるので、いろんな相談をしながら、すべてを共有しながら一緒に育てていくという感じです。これまでは育成クラスを担当していますが、そのなかから意欲的で、トップレベルにいけるかもしれないという選手に声掛けして、学年関係なく指導をしていきます。
――玉井選手はこの4月から立命館大学に進学されて、このダイビングクラブでさらなる高みを目指していくことになります。馬淵さんは玉井選手が小さい頃からずっと見てきたと思いますが、どのような子供だったのでしょうか。
他の子とは違うものを持っているなと思っていました。器用な子でしたね。身体的というよりも、言ったことができる子。コーディネーション能力というか、玉井選手はその能力はすごく長けていました。伸びるのはすごく早かったです。
――天才肌なのでしょうね。ただすぐに習得してしまう子は、その能力に胡坐をかいてしまうケースもありますが。
本当にそう思います。天才肌の子はいますが、やはりそのうち胡坐をかいてしまう。端から見ていると本当にもったいないですよね。それが玉井選手にはなかったです。自分の才能に溺れないというか、そういうメンタルを持っているんだと思います。指導する立場として、そういうメンタルを持っている子を早いうちから見つけるのは難しいですよね。最初のうちはわからないと思います。
――この滋賀・立命館ダイビングクラブでの目標を教えてください。
本格的に指導者としてやっていくので、まずは自分の教える子供たちが全国大会で優勝してもらうことが一番近い目標です。そのなかで飛込の楽しさも伝えていきたいですし、もっと地元に愛されるようなチームづくりをしていきたいですね。
3 / 4